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小林よしのり
2014.4.17 15:20

慰安婦に結婚を申し入れる日本兵は多かった


村山談話・河野談話に未来はあるか?

57回 米軍調査報告に見る慰安婦の実態(その8)

 

さらに慰安婦と日本軍将兵との関係性について書かれた

「兵士たちの反応」という項目を、解説をはさみながら

見ていこう。

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慰安婦の一人によれば、平均的な日本軍人は「慰安所」

にいるところを見られるのをきまり悪がり、

彼女が言うには、「慰安所が大入り満員で、並んで順番を

待たなければならない場合には、たいてい恥ずかしがる」

そうである。

しかし、結婚申し込みの事例はたくさんあり、

実際に結婚が成立した例もいくつかあった。

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慰安所や、順番待ちの列にいるところを見られるのを

恥ずかしがるというのは、そりゃそうだろう。

だがやはり驚くのは「結婚申し込みの事例はたくさんあり、

実際に結婚が成立した例もいくつかあった」という事実

であろう。

慰安婦は「性奴隷」どころか、日本兵より大金を稼ぎ、

人間関係としては日本兵と対等であり、恋愛もすれば、

結婚もする。

 

花魁と恋仲になり、見受けをして夫婦になったといった話は

江戸時代の遊廓にもよくあった話であり、

日本の文化においては、性を売る女性の存在は必ずしも

蔑視されてはいなかったのである。

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すべての慰安婦の一致した意見では、彼女たちのところへ

やって来る将校と兵士のなかで最も始末が悪いのは、

酒に酔っていて、しかも、翌日戦線に向かうことになって

いる連中であった。

しかし、同様に彼女たちが口を揃えて言うには、

日本の軍人は、たとえどんなに酔っていても、彼女たちを

相手にして軍事にかかわる事柄や秘密について話すことは

決してなかった。

慰安婦たちが何か軍事上の事柄についての話を初めても、

将校も下士官も兵士もしゃべろうとしないどころか、

「そのような、女にふさわしくないことを話題にするな」

といつも叱ったし、そのような事柄については丸山大佐

でさえ、酒に酔っているときでも決して話さなかった。

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これもなかなか味わい深い記述である。

明日戦線に向かう、今夜限りの命かもしれないと思って

酒に酔っている将兵が荒れるのも責められないが、

「始末に悪い」というのも正直な感想だろう。

軍機については「丸山大佐でさえ」口が堅かった、

というのも面白い。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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